
今回のお客様N様は、
ご夫婦で今もバリバリ元気に共働きされているご夫婦。
キッチン出窓からの雨漏れとキッチンの老朽化により、
リフォームをお考えになられました。
30年前から比べると多くなった電化製品。
子供が小さい頃は、大人数で食事していた
大きなテーブルそして、大きな食器棚。
昔は法事で親戚がみんな集まるので揃いの何十もの
コップや湯飲み取り皿が。
それに引き出物はもったいなくて納屋にしまってあるというあるある。

50mm奥行が大きくなります。
キッチンダイニング10畳には窮屈でした。 そこで奥様に断捨離について少しご提案を。
何に対しても意欲的な奥様早速断捨離に挑戦。
工事着工前には、家電商品も選別され、食器棚の中に食器も食品も収められ、
まだ余裕さえある状態に!
また、キッチンについていた天袋はなしにして、
窓は大きいサイズを設置しました。奥様は、
「食器棚を隣の部屋に置いて行き来したら、
もっとキッチンのスペースが広くなるかな~」と
いう考えも出てこられました。


「気分が変わって、物選びが楽しくなるわね」
リフォーム工事が終わり、家具が入った空間は、
お友達が「前より広くなったんじゃない?」というぐらいすっきりした空間に。
「きれいになるとね。テーブルクロス一つ選ぶのも楽しいよね。
お父さんがこの棚床の色に合わせて塗ってくれたのよ!」と。
リフォームで広々した空間。
でも食器棚はキッチンにあったのです。
「これね。結婚当時に母が買ってくれたの。
ショールーム行ったとき、
キッチンと同じ扉のカップボードも素敵だな。と思ったけどね。
やっぱり、捨てられないわ。
ここまで私たちが子供を育て、こうやって楽しく過ごしてきたのは、
一緒に暮らしてきた両親が助けてくれたおかげ。
大好きだった母がくれたものだから、ここで一緒に過ごすのよ。」
と大変うれしそうなご夫婦。また一つ、
心温まるご家族とお会いできました。ありがとうございました。
私はリフォームのこの仕事をして20年近くになります。
トータルコーディネートや断捨離など
効率や見た目を重視してしまいがちですが、
それより大切なものが人それぞれ、お客様の暮らしそれぞれにある。
お客様の思いに寄り添いながら提案を進めたい。
と改めて思い返す機会となりました。
本当にありがとうございました。