リフォーム物語|出会いの数だけ大切な物語があります。

ひとりぐらしのかたち

今回のお客様A様は、

はじめの建物からすると築何十年になるのだろう・・・
と思われる古い建物。母屋があり、木屋があり、蔵があり、車庫、離れ・・と
歴代の家主が家をメンテナンスや増築を重ねて守ってこられたお宅です。

今回のお客様は、子供さんを2人育てられ、今は孫が5人もおられる笑顔がステキな奥様。
お嫁に来られて義両親と3世帯のお暮しをされ、
子供さんが巣立ち、ご両親 ご主人を看取られ、今はお一人暮らしです。

若い頃はなんでもなかった、段差が多く距離の長い動線。

電気を一日中付けておかねばならないキッチンやリビング。
自分の時間をもてるようになった今、
次の将来を考えると、少し不安が出てこられたのです。

「これから先誰もこの家は住まないだろうし、と思うと、
 自分だけ我慢すれば・・・と思ってもいたんですけど。

 でも孫が来てくれると、一緒に過ごしたいし、
 おばあちゃん、いつまでも頼られて元気でいたいですしね!」

リフォーム案は、
キッチンの東面は、浴室洗面所となり光が全く入らなかったため、

その部分をリビングへ。LDKワンルームを実現。
水廻りは段差なしでつながった離れに移動。
昔ご両親の寝室だった離れの和室二間は、奥様の寝室へ。
ベッドスペースに畳スペース、ウォークインクローゼットを備えています。
奥様の寝室からは山が見え、また、ウッドデッキも付け、
ふとん干しや、洗濯干しも楽にできる動線としました。

綺麗好きな奥様。孫ちゃんや、奥様のご兄弟が泊まりに来るとなると、
布団を干して、シーツを洗ってお迎え準備をされます。
大きな寝室を計画したのも、

今まで叶わなかった、孫ちゃんと一緒に寝れるスペースを作るためでした。

「ほぼ毎日バリアフリーで生活できる空間なったよー。
 唯一段差があるのは、主人に手を合わせに行くときぐらいかな。」と。
年明けにお伺いすると、
「すごくよく眠れるの。昔は横の川の音とか、
 車が通る音とかで目が覚めてたけど、

 寝室を移動してペアガラスにして。
 あたたかいし静かだし、
 それに、昔は夜、階段を下りてずっと向こうの
 トイレに行っていたけど、

 今はすぐ隣にトイレがあるから
 目が覚めてしまうこともなくて!」と大喜び。


「お正月も、みんなでここ(LDK)に集まって朝から晩までワイワイ。
 みんなが一つの空間にいれるって楽しいね。
 外で息子たちがおいしいもの焼いてくれて、
 私たちはこたつに入って待って、食べ役だったわー!」
と楽しいエピソードも教えてくださいました。

「いつもみんなが集まったら、
 居間とキッチンが離れていたから、
 どうしてもご飯が終わったらバラバラに過ごして
 いたんです。
 お母さんがどうしてもキッチンに残る形に
 なっちゃって、
 「ゆっくりしてねー。」って言われるものの、
 一人にさしてしまうお母さんが気になっていたんです。

 これからは、片付けをするときも、
 お茶を飲むときもお母さんが一緒の空間にいれて、
 良かったーってほっとしました」
と娘さん家族のうれしい感想も聞けました。

1人暮らしのカタチ。安全で、安心で、
そして、みんなが来ることを楽しみにできる暮らしなの
かもしれません。

みんながお互いを思いあっている。気持ちが暖かくなるリフォームでした。