リフォーム物語|出会いの数だけ大切な物語があります。

居てくれた時はこんなこと思いもしなかった


 今回のお客様A様。築100年を越える住宅です。
昔は借湯として近所に浴室を提供されていたようです。
奥様は80歳。突然ご主人が亡くなられ、
意気消沈と、一人でいることに不安を覚えられていた奥様。

今までは、野菜も果物も日々畑に行かれ、
近所親戚に配られるほどでしたが、
畑に行かれることも気力が失われる毎日でした。

「主人のためにご飯を作らなきゃ。洗濯しないと。布団をひかないと。と思っていたら、自然に上がっていた足が、今じゃ本当に動かないの。
本当、何をするのにも遅くなってしまって・・・
こけやしないか、ばっかり考えたら何もできなくなってしまって・・・」


そうなのです、
ご主人の健在な時に上がっていた足。
毎日、通過していた段差は最大で40cm。

寝室から廊下、廊下から和室、廊下から各部屋へ行くのには、
必ず段差があり、それを超えながら生活されていたのでした。

生前ご主人の強いこだわりで、
「浴室のような湿気の多い部屋は、別棟にしなければ!」
 
そのため、浴室は台所から土間へおり、草履を履いて、浴室へ。
洗面所も洗濯室もそんな動線。浴槽に入るにしてもたくさんの段差がありました。

ご主人の他界の後も、日々息子さん娘さん、またお孫さん達のサポート。
みなさん、この浴室はどうにかしたいと思われており、今回の改装となったわけです。

「奥様の一人のご在宅時間の安全を!」にと、
今回は母屋内に浴室を移動することになりました。
水廻りを固め、キッチン、浴室、トイレの移動はバリアフリーに。ゆくゆくは、隣に寝室移動されれば、日々の生活はバリアフリーになることができるプランです。
 
ゆくゆくは、隣に寝室移動されれば、日々の生活はバリアフリーになることができるプランです。

スムーズに生活動線の移動ができたのです。

 

工事も終わり、A様の元へ。
「初日は、新しいものに触れるのが不安で、頭も洗うのはよそうと浸かるだけだったんだけど、

だんだん、蛇口の使い方の要領がわかってきて、
今はほんと快適。
そう思うようになったら、綺麗なお風呂につかるとい気分いいわ~。
こんな気分いい風呂、おじいさんにも浸からせてやりたかった。」

仏間近くになった奥様の居住スペース。
おじいさんの見守りと、バリアフリーの安全。
そして、家族、親せきが見守ってくれる。

奥様の「たけのこができてきたよ~掘りにおいで」の連絡が待ち遠しいです!

一人への不安を感じられた奥様の少し安堵のお手伝いができたのではないかと思えるリフォームでした。