リフォーム物語|出会いの数だけ大切な物語があります。

おじいちゃんのひなたぼっこ

『おじいちゃん、明るい母屋で過ごして下さい。』
親子3世代同居のF様邸には、御年80歳すぎのおじいちゃんがいらっしゃいました。
おじいちゃんのお部屋は昔から離れの部屋で寝起きされていました。
おじいちゃんの部屋からリビングへは、靴を履いたり、脱いだり、段を上がったりと、80歳になると、大変になることも多かったようです。

そんなとき、F様のお嫁様がおっしゃった言葉。それは、「おじいちゃん、明るい母屋で過ごして下さい。」
そう、離れは母屋の陰になり、一日中暗かったのです。
お嫁さんは、おじいちゃんに、数年前におじいちゃんの趣味で作った縁側の庭を眺めながら、陽のいっぱい入る母屋で過ごして欲しいと望まれていたのでした。
そこで、リフォームの計画が始まりました。

陽の当たる応接室を改装、テラスを洋室として増築するプランをご提案しました。
応接間は床がブカブカしていて、天井も雨洩りの跡が。
内装が暗いので陽が当たる場所であっても暗いイメージがありました。
工事開始。
まず、テラス部分の増築です。
増築は簡単なものなのですが、問題は屋根の取り合い。
新築当初は、洋瓦を使った家は、近所でも珍しく、 「家のシンボルのような青い瓦の外観を損ないたくない。」
おじいちゃんのこだわりを果たすべく、屋根を足すことは頭を悩ませました。
口頭では、表現・疎通できない部分もありましたので、 そこでこのように、外観イメージを提出。御了解を頂きました。

内部は、「昔ながらの入母屋住宅を残し、明るく、過ごしやすいこと」
ということで、増築部もテラスサッシのほか、飾窓も設置して、丸窓と和玄関との調和を図りました。
雨漏りのしていた天井は、修理を施した後、以前のままの高い掘り天井で修めました。
壁・天井は白いクロスなので、圧迫感のない、広々した印象に仕上がりました。
おじいちゃんが一日のほとんどをこの部屋で過ごすことになるため、膝への負担を考え、テレビを少しでも快適に見てもらえるよう堀座卓を設置。 
座る場所には半畳畳を設置しました。
「後ろの収納壁にもたれてテレビを見ると快適」なんだそうです。
冬は、炬燵布団をひき、とってもあたたかく過ごされています。
《堀座卓はヒーター内蔵です》
御正月には長時間にわたる駅伝をこの特等席でご覧になったようです。


『お気に入りの庭を眺めながらすごす。』

増築部はおじいちゃんの書斎です。 
本を読んだり、新聞を読んだり、作業をしたり、まだまだ、活発的なおじいちゃんは勉強家でもあります。
何しろ、陽が入って冬でもあったかいので過ごしやすいんです。
そして、何よりここから見える庭。
おじいちゃんの一番お気に入りの眺めであり、御家族が望まれていたリフォーム景色です。
これは、『自分のことは自分でする。』
というおじいちゃんのポリシーの詰まった収納。
作り付けで安心で、持ち物に合わせて作った収納です。
リフォームできれいなお部屋をお届できただけでなく、それによって、ご家族が快適に過ごして頂けるようになったことが一番うれしいリフォームでした。